KOレーシング自らの工場で製作するアルミフレームや
           スイングアームの 紹介
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  ● 長年使用した他社製のアルミサイドスタンド
数か所に曲がりとピポット部の摩耗により、大きく
傾き今にも転倒しそうなまでに傾いてしまったバイク
 
  KO製サイドスタンド
同じアルミ製をうたった製品なのに、使い込むと
大きな違いが発生!
現在は販売していません。

 アルミだったらどれも同じとは限りません。
 

●2023年5月
 
TRRS用スイングアーム完成までの経緯
純正もアルミなのになんでわざわざ? と思われるかもしれませんが、純正は、アルミ鋳物 。
TRRSは、完成度の高い最高のバイク、溶接構造のスイングアームにしたらもっと良くなるんじゃね?
という、欲張りが、今回の企画の始まりです。

2023もてぎの世界選手権を見て感じられた方も多いと思いますが
世界との大きな差、それは、ヨーロッパ人により開発されたバイクで乗る難しさ
手足の短い日本人が乗ると、リヤがグリップしてくれません、体重を後ろにかけられないからです
外国選手のように、ダニエル(フロントを吊った状態)を維持できません、ヨーロッパの草大会の
動画を見ていると、雑魚ライダー(失礼)と思われる選手でも簡単にフロントを吊ってます
そんなこともあり、試してみたかった事を形にしてみました。
   ●純正を採寸した後 CADを使って使う素材に
合わせて図面作成。
今回の最大の問題は、サイドメンバーの
タテ曲げが入ることです。横曲げもありますので、
かなり慎重に進めます。

 CADソフトは、フリーの物を試して、もっとも適
したもの
  ● 削り出したエンド部分とサイドメンバーを溶接
いよいよタテ曲げに入りますが、綺麗に曲げる
ために定番の砂を詰めます、使用する砂は、
色々試した結果,桜島の火山灰を、KOで硫黄抜き
、火山灰は採取した場所で細かさが違うので、
数か所のポイントで採ったものを試し、結果が
良かったものを採用。

 砂詰めは、空洞を作らないことが肝心 
そのためにオリジナルの治具を使うんですが、
お見せできないのが残念
 スイングアーム作りは、㊙が多いです。(笑)
   ●タテ曲げ加工中
KOレーシングでは、加熱にカロリーの高いアセチレン
は使いません。
体重をかけて曲げているところもあるようですが
KOでは、油圧で力を加える治具を製作し、数値で
曲がり具合を確認できるようにしています。
  ●タテ曲げの完成
図面通りの曲げができました。
裏側エンド部分が長いのは、溶接部の長さを確保して
接続強度を上げるためです、ただの突合せ溶接
ではありません。もちろん内部は肉抜き加工して
軽量化も抜かりなく。。

 この後 横方向の曲げに移ります、
トライアルバイクのスイングアームは、ほとんど
左右対称ではなくここでもCAD図面での数値が
重要になってきます。
  いきなり 完成!  左

ノーマル比 1.1㎏の軽量化 リヤホイルを
コントロールするのが楽しくなりました。
軽いのは最高です。
 

しかも、チエン駒を1駒カットすることで、フロントが
軽く感じリヤのグリップが向上。
もちろん強度は十分。

 今回、スイングアームだけではなく、ハンドルも
後ろにしたくて、15mmほどバックさせてみました、
これでだいぶグリップ感が増したように思います。
 今やれるのはここまでです。
本来であればフレームまで日本人体型に合わせた
ものを作ってみたいんですが、
MFJのレギュレーションで公認大会に出られない
ので試す場が無いです。
以前は、国際Bでも手作りフレームで全日本を走れ
たんですが残念です。コンストラクターも育たず
、先細りな
国内トライアル界かもしれません。
 

 過去の製作事例●2013 JTG用アルミスイングアーム製作
 ただでさえ軽いJTG用、ノーマル比で1.1kg軽くできました。
問題なのは、方持ち形状でした、クロスメンバー部分を、いつもの1.5倍溶接距離を長くするようにし、
本体も3ミリ厚のΦ30ミリA7N01丸パイプを使用、KOで作るスイングアームの中では重いほうですが、
それでも純正より1.1kg軽くなりました。
 写真でもわかるように、純正は、内部に補強用にリブが入り、KOで呼ぶところの「マッドポケット」
が数多く有ります、雨天時などはここに土が堆積し、相当重くなってしまいます。
左純正 内側に「マッドポケット」が見えます。

右が新たに製作したもの、丸パイプを2段重ねで
溶接でくっつけた物、下側パイプは、縦曲げを行い、
後端になるほど細くなるように成ってます。
 素材はすべての部分に最高強度のA7N01材を使用。
装着状態

スピンドルシャフトも中空構造

チエン調整も、一般的なスネイルカムタイプに変更

テンショナー位置も、標準より後ろに移動、
これにより障害物にあたりにくく成りました。

ホイルはRTLのもの、純正比600g軽量。

8年間 地方選手権 全日本選手権で使用しましたが
曲がり ひび割れなどの不具合は皆無!


●KOで製作したTYS125F用軽量アルミスイングアーム 詳細
 このスイングアーム ただいまKO大田が使用中です。バネ下で850gの軽さはすばらしいの一言、リヤのコントロールが
やりやすいのはもちろん、ジャックナイフをしたときの滞空時間が明らかに違います。
 ガレ場でも、リヤが綺麗に凸凹をトレースしているのが判ります。

 どこかのワークスマシンのように、ハブをマグネシュウムで作った場合 アルミ比でおそらく300gほどの軽量化しか達成できません、
それを考えると、850グラムは驚異的です。
 ワークスライダーや誰も経験したことのない心地よさ!!!
エンド部分、も本体と同じA7N01材をプレス加工&切削加工
スネイルカムが当たる部分は、スプロケットなどと同じ素材
7075を採用、強い力が加わっても変形しません。
 ねじは押さえているだけで、純正でありがちな ねじの頭が
曲がる などといったことは皆無。
ショックマウントも当然A7N01材 ノーマルより強度のある素材
ですから必要にして十分な厚み。
 ボルトとのガタを無くすために、工作機械で使われるコレット
チャックの原理を利用した特殊なワッシャーをはさみ、がっちり
とねじを咥え、いやながたつきはゼロ。

クロスメンバーは、縦日の字断面 補強は、ノーマルでは、
空洞になっているためマディーセクションで土が堆積して
重くなる現象を無くすため、BOX形状に。
ピポットからエンドまで伸びる本体は、肉厚3mm25㎜X25㎜の角パイプを
真ん中で溶接した、日の字断面。

横剛性はさほど必要ないんですが、曲げ加工のときに砂を詰めなくても
良いと言う利点があります。 でも強いに越したことはないですね。

●Z1000MK-Ⅱ用
KOオリジナルアルミスイングアーム

目の字断面のA7N01アルミ合金使用、エンド部分も
同じ素材からの削りだし。金色のスライドカラーは
7075アルミ合金の削り出し後、アルマイト処理
AP 用キャリパーサポートも同素材削り出し。
 写真をクリックすると拡大写真が見られます。


●TT125Rアルミスイングアーム

ノーマルは、鉄スイングアームにドラムブレーキ
ですがCR80の足回りを移植するために
新たにスイングアームを作り直しました.
ノーマルホイル用アルミスイングアームも製作出来
ます。


●RTL MONTESAリヤブレーキ

00までのリヤブレーキをインサイドタ
イプの01モデルと同じようにする加工
を始めました。専用キャリパー、カラー
シャフト、スイングアーム加工などすべ
てを含みます。強度の必要な、チエン引き
部分はA7N01ーT6材削りだし。
今お使いのスイングアー
ムに加工します。¥39000


加工前ノーマル

加工後 クリックで大きくなります。

●BETA REV-3用スイングアーム
ノーマル比で1㎏の軽量化を実現
バネ下重量でこの重さの違いは乗り
味に大きな変化をもたらします。特に
シビアなライン取りが要求される
トライアルでは大きなアドバンテージに。
 02モデルからは、純正でもピポットから
エンドまで、押し出し型材に成りましたので
KOは2年先を読んでいたことに(笑)

クリックで大きくなります。

●スイングアームやフレームに使う材質は
熱処理アルミ合金中最も強度が有り
溶接や曲げ加工熱で低下した強度が
30日常温放置で90%以上回復する
A7N01-T6材です。

下のスイングアームを
組み立てる前の素材
丸棒は、A7N01のピポット
素材。加工前です。

●右の写真は、現在製作中のスイングアーム
キャリパー部分も内側にはいるように加工。
アクスルシャフト貫通部分から全部7N01。
特注品。
写真

●右は、フランス製トライアルマシン スコルパの
鉄フレームをすべてアルミで作り直したスペシャル仕様
もちろん素材にはA7N01を使い、強度も確保。
 フレーム単体で2キロ以上の軽量化を達成。
 これを駆り、KO大田は、九州選手権や全日本を
走りました。

クリックで大きな
写真が見れます。


●スイングアームは、ノーマルでもアルミですが、
生産性を顧慮したアルミ鋳物で非常に重たく、それも
A7N01の角パイプを使い製作。1キロ以上の
軽量化達成。
 よく見ると、バナナ形状になり、エンド部分には
割を入れて、細くなるようにしています。
 車両は、KOレーシングで見れます。







●バイク丸ごとオーバーホールの勧め。

 長年の使用でくたびれたり、倉庫に眠っていたバイクを足回り フレーム エンジンなどを丸ごとオーバーホール
して元気にしてやります。その一部を紹介します。
4サイクルRTL250S
のスチールパーツがさびたり
つやを失ったりくたびれて
いた物が。
洗浄 研磨後再メッキ
することで、新品の
輝きを回復。丸ごと
オーバーホールだから
出来る作業です。


サンドブラスト処理で
黒塗装をすべてはく離。
 オーダーでこんな事も
可能です。







KOが好んで使う素材の話。

アルミ素材や、チタン合金の話はただいま準備中。