メーカーは明かせませんが輸入4サイクル車
キックギヤが破損、KOレーシングでどのように修理したかのレポート。
この作業は、あくまでも参考にしてください、こんな方法もあるという例です。
 ギヤの単品販売の予定はありません、同じような修理がうまく行くとは限りません、
自己責任でやっていますので、純正部品に交換したほうが無難です。

1回目の破損の様子
購入して数ヶ月目に粉々に
破損。
 そのときは純正部品を
そのまま交換。
 インポーターの話では
他では起きていないとのこと
オーナーのキックのやり方が
まずかったんだろうか。
2度目の破損
 キックアイドルギヤです。
 今回は私大田の目の前で
割ってくれました、やはりキック
のやり方には問題がありますが
オーナーにはいろんな方がいる
わけで、誰がやっても割れては
困ると思うのですが、軽量化との
引き換えに強度低下は覚悟し
ないといけないのか?


 再度純正を取り寄せても割れる
恐怖との戦いで大会どころでは
無いと思うので、多少の重量増
は覚悟して、強い物を作るしか
方法はないですね、しかも安価に。
 と言うわけで、強いギヤを特別に
作ることにしました。
 
 もし自分がユーザーだったら純正を
使おうとは思わないですね。
 
早速モジュールを調べ上げ、歯を
切った素材を購入。
 材質も、熱処理のしやすさを考慮
しS45Cに決定、スペアも作って
おきたいので3個購入。
強度を落とさない範囲で軽量化
写真は、センタードリルで12個の
穴をインデックスで割り出しながら
明けているところ、もちろんKO 内
での作業。
これまた、KO内で熱処理して完成
の図。
 ノーマルと大きく違うのは、ニードル
ベアリングを採用して、少しでも
動きを軽くしてやろうとしたこと。
 このアイドルギヤ、エンジン始動
のときはキックペダルからの力を受け
始動後は、クランクと一緒に常に
回り続けるギヤですので、負荷が
軽減されるのでは無いかな と言う
下心です。
シャフトに入れた図  。当然ですが
ばっちりです。

 その後全部組み立てて、始動を
試みます、それもまったく問題なし。
ギヤ鳴りなどの異音も出ていません。

 日曜日に破損して、その週の
木曜日には完成。
 
 以前同じような作業を専門のギヤ
加工屋サンに見積もり依頼したら、
ギヤだけで数万円。
今回は、KO内ですべて作業
しましたし、多くの技術取得にも
成りましたので格安料金でした。

 今回もそうですが、普通の販売店では、
解決不可能と思えるようなトラブルにも
全力で対応させていただいています。