TYS125F用KOオリジナル油圧クラッチシステムの詳細ページ。

現代のトライアルマシンに油圧クラッチは必需品です。繊細なパワーコントロール 長時間正確なライン取り
温度変化で遊びが変化しないなど クラッチに求められる性能はエンジン本体よりシビアかもしれません。
 ノーマルでは旧式なワイヤーで操作するTYS125Fですが、油圧にすることで使えるフィールドが格段に
広がります。KOレーシングでも全日本選手権をテストの場として開発した油圧システムを提供しています。
 その詳細を以下で見ていただきたいと思います。

スターシリンダーには多くのトライアルマシンに
使われているAJP社製マスターシリンダーを使用
今のところ これに勝るマスターはありません。
ホースとのジョイントには工場などのオートメー
ションラインなどで使用されるワンタッチ継ぎ手を
採用、しかし AJPマスターにつけるためにはM10
ピッチ1.0ミリのネジきりが必要ですがダイスを
使うと液漏れを起こす可能性があるため 面倒で
手間のかかる旋盤作業で1個ずつ作業しています。
 ワッシャーは金属とゴムの組み合わせの
「シールワッシャー」使用 手抜き無しです。
ホースは柔軟なナイロンホースを使用、通常の
ステンメッシュホースと遜色ないタッチを実現
KOではリヤブレーキの油圧ラインに使用するほどの
信頼性が有ります。もちろんクラッチ操作で膨らむ
ことはありません。

 余談ですが、MONTESA 315R用にこのホースで
作ってほしいというオーダーがあり製作 装着して
もらいました 結果は ノーマルステンメッシュより
ダイレクト感が出て微妙なコントロールがやりやす
くなった・・とバカウケ でした。
「KO油圧のホースは、細すぎてダメだ」とか、太い
ホースにしてくれなどの意見がありましたので、標準品の
倍の内径4ミリのホースを用意し、装着テストをしてみました
左写真の黒いほうがそうです。
 早速エア抜きを行い、試乗してみました、結果は
まったくダメ、使い物にならない。 と言うのが結論でした、
半クラッチの時間が長くなりダイレクト感が感じられません、
切れも悪く、いくら調整してもエンストばかりです。
 ホース内径2ミリと言うのは正しい選択です、
これがベストです。
また、自転車トライアルをされている方のブログにも内径の
大きなホースは使えない とテスト結果を載せています。
カットモデル
クリックで大きな絵が見られます。
圧力のかかるシールの外側に白いバックアップ
リングが見えます、これが大事なんですね。
 レリーズシリンダーのカットモデル シリンダー本体は
2017Sアルミ丸棒から削りだした後 硬質アルマイト
処理。シールはオーリング形状ですがブレーキ液に
耐性のある特殊素材、サイズが合うからといって
ホームセンターで売られている物を使うと膨れて
しまってレバー操作が重くなります。
 シールの外側に有るのは プラスチック製のバックアップ
リング このシールとバックアップリングは世界のNOK社製
バックアップリングの役目はシールのシーリング効果を最大限
発揮させるためと ピストンとシリンダーの金属同士が
直接こすれ合うのを防ぎ磨耗防止と レバー操作の
軽減を目的としています。 
 このバックアップリングの重要性に気づいている方の
ホームページが見つかりました、参考にしてください。

 ピストンは2017Sアルミの表面処理なし品ですが
あえて処理しないことで万が一シリンダーと触れ合
った場合表面硬度の違いでピストン側が負けるように
しているためです。
 このようなさまざまな耐久性を出すための対策により
発売から8年間使い続けても漏れは一切なし。
ワイヤーエンドはワイヤーとロウ付けされています。
初期の物は半田付けだったんですが改良されています。

 ワイヤーだとタッチが鈍いのでは? と言われる方も
いますが この短さだと伸びもほとんどありませんので
鈍さは感じません。
 そもそも、伸びがどうの こうの言うシビアな方は、
TYSに乗ってはいけません。

通常1枚に裏表に印刷してある物を写真用に2枚に
してみました。
マニュアルはA42ページに及んでいます。
ホースの取り回し方がノーマルワイヤーとは異なります
 クランクケースのレリーズレバーの角度調整が
このシステムを100%使いこなすための重要な作業
に成りますので その方法も詳しく記されています。
大切に保管して置いてください。

中古で入手された方用に最新版マニュアルをダウンロード
できるようにしました。PDFファイルです。
マニュアルー1
マニュアルー2
マニュアルー4・・・・これが最も重要です。
エンジン本体への取り付けは
このように成ります。
 ノーマルワイヤー取り付けステーに
差し込むだけ。
 ホースには蛇腹のカバーがつきますのでこすれて
穴が開く心配も不要。
 エンジンのすぐ裏ですが 30度以上の外気温でも
影響はまったく有りません。
転倒などでホースや継ぎ手にダメージを受けると
液漏れします。その場合の復旧方法はいたって簡単。
まず継ぎ手を交換(スペアを準備して置いてください)
 その後ホースをカッターで端から10ミリぐらいを
真っ直ぐカット、継ぎ手に差し込んだ後 マスターのフタ
を外しエアが抜けるまでレバーをストロークさせる
だけ。 下から抜く必要はありません。

 KO大田も中部の全日本でホースを痛めてわずか
5分で戦列復帰出来ました。ノーマルステンメッシュ
だったらホースのスペアがあれば良いんですが、
無ければリタイヤ。 ステンメッシュは全部交換に
成りますので、エア抜きまで入れて早くて30分は
必要ですね。
レバーを操作した場合のスイッチとの
間隔はこのぐらい、ウインカースイッチも十分に
使えるように成っています。
特注で製作したSRX600用油圧システム